病院などで働く看護師と違って、企業で働いている看護師を産業看護師と言います。では、産業看護師とはどの様な仕事をしているのでしょうか。
大きな企業であれば、健康管理室や医務室、健康管理部門などが設置されており、そこが主な勤務先となります。急病人が出た場合やケガ人が出た時の応急処置、従業員の健康に関する相談や指導を行います。
健康に問題を抱えた従業員に個別指導するだけではなく、アルコールや喫煙の危険性などの集団指導を実施することもあります。また、強いストレスや不安を抱えた従業員のメンタルヘルス対策も産業看護師の仕事です。その他に、健康診断の実施企画から、技師のサポート、健康診断後の保健指導も仕事の一つです。
また、産業看護師としての仕事は他にもあります。例えば治験のサポートをする治験コーディネーターがあります。治験計画の準備や予定の調整、治験対象者の対応やサポートなどが業務内容です。また、治験をモニタリングするなど、治験修了までの様々な手続きなどを行う臨床開発モニターや、医療機器メーカーでクリニカルスペシャリストとして営業をサポートしたり、保険会社や製薬会社などのコールセンターで保健相談や問い合わせなどを受ける仕事などもあります。
これらのように、産業看護師は様々な職場で仕事をし、業務内容も多岐に渡ります。看護師としての知識やスキルを活かし、産業看護師として怪我や病気のケアや治療だけではなく、予防医療を中心に働きたい人にはおすすめです。